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Indonesia PGA Championship 2013

山下和宏は「これから伸びる一方ですよ!」

まさに、大会名のとおりだ。39歳が、喜々として言った。「インドネシアを楽しんでいます!」。・・・エンジョイ、ジャカルタ!! 

この日の大会初日は、本人にとってはここエメラルダゴルフクラブの「7日目」に当たる。前週の火曜日から来て、火、水、木。そのあと、大会週に入って練習ラウンドや、プロアマ戦ではすでに、雷雨による幾度かの“競技中断”も経験するなど、ざっと合わせて7ラウンド弱。

「コンディションが変わっても、目に見えてコースのクセも分かっている」と言えるのが何よりの強みだ。

だからこの日初日は、ボギーなしの7アンダーを喜ぶというよりは、1番のパー5(546ヤード)のチャンスホールで「2打目を左に引っかけて、バーディがとれなかったのが悔しい。それが唯一残念」と、地団駄を踏む貪欲さだ。

今週は月曜日にきゅうきょ投入した新ドライバー。
「打ったら、一発で良かった」と、練習日にさっそく好感触をつかんだ。
「これからますます馴染んで、明日からスコアをも伸びる一方!」と頼もしい。

夜は、こちらに住む日本人のみなさんと、おいしい食事に舌鼓。「ごちそうになってます。ジャカルタを満喫してます」。昨年の「インドネシアオープン」は、今回ほど楽しめなかった。
「怖い、怖いばっかりで」。
たとえば、こちらで悪質なタクシーに乗ると、どこかに連れ去られるとか、そんな噂の数々も「でも、来てみたらけっこう普通で」。

いや、もちろん用心するに超したことはないのだが、よほどの冒険さえしない限りは、そうそう事件に巻き込まれるわけではない。それが分かって2度目のジャカルタ。

「タイよりも、僕は好き。リラックス出来る」。

バンコクでの教訓も、しっかりと手土産に持ってきた。
「タイを踏まえて、最後まで伸ばせるだけスコアを伸ばす」。
この日、同スコアで並んだ宮本とも話し合ったことでもある。

日本勢は、スコアが伸び出すとどうもひと呼吸おく傾向にあることは、タイで改めて我らの気質について、痛感したことだ。だからこの日は、ホールアウト後も一服などしない。上がったその足で、汗も拭かずに練習場に直行した。
この暑さでは、そんな選手はほとんどいない。たいていは、クラブハウスでまず涼むものだが「いえいえ、僕らはそれが仕事ですから!」と、力強く言ってから、でもすぐに笑み崩れて「休むと、そのまま動けなくなる気がするから」と、ついベテランの本音もこぼれ出た。

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