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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2016

2年ぶりのシーズン最終戦で、最年長の藤田寛之が「笑って終わる」

3日目は、永久シードの片山と、和やかなムードで出ていった。43歳の2012年に、大会史上初の3連覇で、自身初の賞金王を決めた藤田。

あのとき栄光を極めた中年の星も、今年は土壇場で、2年ぶりに決めた舞台だった。

昨年は賞金ランキング31位で終わり、10年連続の出場がいったん切れた。
今年も、47歳は苦しみながら、賞金ランク29位でどうにか滑り込み、「昨年出られなかったことで、この大会のステータスを改めて感じた」と、噛みしめながら、3日目には6番のパー5で、フェアウェイから3Uで、手前4メートルに乗せて今年5つめのイーグルも飛び出した。

「みなさん、あまり感じていないかもしれませんが、今年は最年長で出ています」。
気づけばいつの間にか、出場30人の中でも、もっともベテランになっていた。
2017年の酉年は、年男。
「来年はもう48です」。
今大会、22歳の最年少は稲森佑貴。「凄いですね。藤田さんは鉄人ですね」と若い選手に仰ぎ見られる存在になっていた。

今週のテレビの解説ブースに座る丸山茂樹は同い年。深堀圭一郎はひとつ上だし、ラウンドリポーターの佐藤信人は同学年。
同世代たちが“副業”で、今年最後の1戦を見守る中でも「現場でせっせと働いているのは、僕だけになってしまいました」と、苦笑いの中にもひそかな自負がにじんだ。
いよいよ今年も残り1日。
「色々ありましたけど、最後に良いプレーをして、サポートしてくれる人、応援してくれる人が笑顔で終われるように。何より僕自身が笑って終わりたい」。
出場最年長が今年最後の気力を振り絞る。

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