「TEAM　HONMA」の筆頭頭。目下、賞金1位の谷原秀人に負けじと、大事なこの大会を目前に、揃って調子を上げてきた。

先週のトップ杯東海クラシックで7位につけた藤本佳則と、9位タイの孔明。2人とも今季序盤はエンジンがかかるのが遅くて、藤本は普段から仲良しの大学の先輩の谷原の今季の活躍も、「タニさんはええなあ･･･」と、仰ぎ見ているしかなかったが、“ビリケンさん”にもやっと少し、谷原を追いかける元気が出てきた。

谷原とともに、大会主催の本間ゴルフを代表する選手の一人として、ここで結果を出したい気持ちは一杯。
「僕らがこの大会で頑張らないと、意味がない」と、意気込む藤本。
「僕らが勝てば、一番丸く収まる」と、今年もこの上なく絵になる優勝シーンを胸に描いて、コースに立つ。

そして孔明の気持ちはもっと切実。
昨年の第1回は、よりによってこの大会で昨年唯一の予選落ちを喫して、ホスト試合の難しさを痛感しないではいられなかった。
「今年は絶対にリベンジしなきゃ」との熱い思いもしかし、この2年のゴルフが、足を引っ張る。

2014年に賞金王に輝いてからあと、今だ勝ち星に恵まれずに持ち前の攻撃ゴルフも影をひそめたまま。
「先週の最終日もそうだが、今までの結果が良くないから。今度も『最後になんかやるんじゃないか』と思ってしまう」。

実際に、最終日に16番でトリプルボギーを打つなど自分への不信がそのまま結果に出るからまた、タチが悪い。

「気持ちの問題。悪い方、悪い方に考えて、乗って行けない」と、孔明らしくない失速が続いており、そろそろシーズンもクライマックスに近づいてきて、「本当に、そろそろエンジンふかさないと」と、自分にムチ。

せめて賞金1位のゴルフに、復調のきっかけを探す。
初日、2日はやはり「TEAM HONMA」の谷原との同組に「せっかく、勢いのある選手と回るのだから。どういうゴルフをするか。学びながらやりたい」と、大事なホスト試合でヒントをもらう。

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• 小田 孔明
• 谷原 秀人
• 藤本 佳則