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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2019
今年のベストアマは、究極の選択肢も迫られた若者2人
表彰式で並んで記念の杯を受け取った日大3年の清水大成(しみずたいせい)さんと、大阪学院大3年の砂川公佑(すながわこうすけ)さんは、揃って複雑な思いを吐露した。
「せっかくいい位置にいたので、自分の今の実力を試すにもいい機会。あと1日戦えていたら、いい課題も見つかったんじゃないか」と、砂川さん。
清水さんは、3年連続のベストアマ。「お世話になっているブリヂストンさんの試合で3年続けて結果を残せたことはよかったですが、最終日も回ってみたかった」と、揃って大会の中止を残念がった。
最終日の中止とともに、若い2人の逡巡も夢と消えた。
今大会上位3人には「ZOZO選手権」の出場権があったが、プロのみ。もしアマが、権利のある順位に入った場合はその時点でプロ宣言すれば、出場は可能だった。
2日目終了時点で分かった究極の選択肢に、若い2人の心はグラリと揺れた。
結局、杞憂に終わったが、もし本当に3位に入れたら、若い2人はどうしたか。
「…答えは出ませんでした」と、砂川さん。
「2週後には大学の団体戦も残ってますし、なんともいえない。もし3位とかに入れていたら、大変なことになっていました」と、その後の混乱を想像して「結果3位にならなくて、よかったのかな?」。
清水さんは「夢でした」と、正直な思いを吐露。
「凄いプロがたくさん出ますし、一緒の舞台で戦えたら良かった。目標でしたしもし3位に入れていたら、監督やコーチと話をして…」。
その後の人生は、がらりと変わっていたかもしれない。
2人とも、いま女子ツアーを牽引する”黄金世代”のシブコさんらと同世代。まずは予定通りに学生生活をまっとうして、改めて卒業年時のプロ入りを目指す。
「改めて、米ツアーも目指したいです」(清水さん)。
若い2人の夢は続く。