Tournament article

ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント 2023

メンバーさんに圧勝。コース所属の近藤智弘「難しい中でノーボギーが嬉しいな」3位タイ発進

大御所の“コースメンバーさん”が、クラブハウスで拍手喝采した。
「コンちゃん(近藤の愛称)、ナイス!」。

プロ24年目の近藤智弘(こんどう・ともひろ)が、同31年目の谷口徹(たにぐち・とおる)と初日に回って「66」の圧勝。


谷口さん(右)に褒められちゃって恐縮です


「いや、ほんとコンちゃんは上手いなあ・・・」。

2020年に会員権を取得し、コース監事の役職を持つ大先輩の“メンバープロ”からお褒めの言葉をいただき「ありがとうございます」。


近藤が、ここ三甲ゴルフ倶楽部と所属契約して3年目を迎えるが、本拠地は地元・名古屋にあるため、同コースを回ったのは昨年の「日本オープン」以来。

さほど地の利もなく、この日は朝から大風。


しかも「一気に秋が来た」と、急な冷え込みは持病の腰痛にも大敵である。

「きょうはスタートの4時間前起き」と、まずは熱いお風呂で体を温め、通電マットに寝転び、体を十分ほぐしてから慎重にコース入り。

あえて練習もほどほどにスタートすると、「もう開き直って楽しくはできている」と、6バーディボギーなし。


左崖下に落とした16番では1メートルのピンチもしのげた。




「難しい中で、ノーボギーが嬉しいね」と、目尻に小さくシワを寄せた。

5月に腰の痛みを再発させて、4ヶ月ほど試合を離れた。


公傷による特別保障制度を申請し、先月の「ANAオープン」で復帰をしたが、「ちょっと早かったかな・・・」と一瞬、後悔も。

ブランクが、若手との飛距離の差を余計に際立たせる気もして嫌になる。
「3~40ヤードは置いて行かれる。面白いくらいに負けている」と、思わず愚痴もこぼれるが、「自分は自分で、マネジメントをやってくしかない」と、経験を味方に懸命に所属コースと格闘。


46歳は上がったらへとへとだ。

すぐにコンディショニングルームに駆け込み、湯浅文乃トレーナーのケアでなんとか疲れを散らすと、17時からクラブハウスのレストランでコースの役員さんたちと和気藹々と会食。
「ほんとうに、すごくお世話になっているので。引き続き頑張りたいな」。
コースの中でも外でも、所属プロのつとめをきっちり果たす。



関連記事