大会２日目は、通算８アンダーで３人が並ぶ混戦。
　中でも２試合連続Ｖがかかる谷口徹が、「残り試合、このままのゴルフを続けたら、すべて優勝に近いところまでできると思っている」と、言いきった。
　前日は、５バーディを奪って前半の18番ホールのティショットを、クラブヘッドがかぶって左に曲げるミス。ボギーとした後、「考えすぎて、ドライバーショットが気持ち悪くて仕方なくなった。６つもバーディを取ったのに、結局５つのボギーを打って、うまいのか下手なのか…」と頭を抱えたが、気持ちを切り替えて挑んだ２日目のこの日。
　８つのバーディを積み上げて、前日の21位タイから首位タイに踊り出た。絶好調の谷口は、決勝ラウンドに向け「100％の力を出しきってまた優勝したい」と話した。

　「今週は、予選ラウンドからレベルの高い選手と回れて（尾崎直道、田中秀道）、やる気の出る組み合わせでした。
　思ったとおり、直道さんはいきなりスパートをかけて『さすがだな』と思いましたけど、ぼくも、１番の３パット（ボギー）から、よく７つも縮められたもんだな、と思います。僕はいつも尻上がりに良くなっていくんですけど、予選の段階でこのポジションは予定外。上出来ですよ。
　今日のところは、直道さんにも勝てたし、今日のスコアはまたひとつ、自信になります。

　昨日の18番で、ティショットがしっくり来なくて、左に曲げたんです。セットアップが真中すぎて、体が止まって、クラブヘッドがかぶって入ってしまったみたい。
　それからはコースも狭いということで考えすぎてしまって、ドライバーのイメージがどんどん悪くなってしまいました。
　なんとなく『あのへんでいいや』というような、あやふやな気持ちでアドレスして、打ってたんですね。昨日は６つもバーディを取ったのに、５ボギーもたたいて、『うまいんだか下手なんがか…。今日はパットもショットも悪かったし、やっぱ下手なんかな』とか暗くなってしまいました。
　今日は、気持ちを切り替え、『勇気を持って打てばいい』と思って打っていったら、バーディに結びついたという感じです。

　今日は17番の残り175ヤードのセカンドショットが気に入りました。
　球をスライスさせて風とケンカさせる感じで打ったら、ピン右４メートルについたのが、今日の１番の出来に近いかな。

　このコースは、グリーンの形状がきつくて、攻めたらかえって損をするホールがいくつかあります。
　僕としては今週も攻めるゴルフをしたいけど、人よりいいスコアで上がることが最大の目標です。ある程度、セーフティに行かないと、リスクが大きい。グリーンもさらに硬く速くなるでしょうし、フェアウェーから打てたとしても、明日以降は、今日のようなスコアは絶対に出せない気がします。我慢くらべといった感じですね。

　今日は、先々週に勝ったアコムインターナショナルより内容的には良くないけど、スコアは断然、今日が上。
　自分としては、残りの数試合、このままのゴルフを続けていれば、すべての試合で優勝に近いところまで出来ると思っている。
　明日以降も、持ってる力を100％以上出しきって、また優勝したいな」

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• 谷口 徹
• 尾崎 直道
• 田中 秀道