Tournament article
Philip Morris Championship 2000
▼ Player's Voice「賞金王、ここまできたら譲るつもりはない」
「このビッグトーナメント。当然、勝ちにきています。ここでどれだけ頑張れるか ―。こういう大きな大会で結果が出せないと1年間、こうして頑張ってきた意味がない。
そう簡単に、佐藤君に賞金王を譲る気はありません。ここであっさり佐藤君に勝たれたり、もしくは自分が崩れたりしたら、秋のビッグトーナメントが終わる前に、賞金王が決まってしまう。そんなの、ツアーが盛りあがらないじゃないですか。
僕らランク上位の者が頑張らなくては。もし、佐藤君がそのまま賞金王になったとしても、僕ら上位の者が最後まで諦めずに頑張ってプレッシャーを与えて、最終戦の沖縄までもつれこむぐらい しないと、ツアーは活性化しないでしょう。僕には、そういう自覚がありますからね。
こういう大きな試合で勝ちたい。残り試合も、当然、勝つつもりで行く。
今日はショット、パットと不本意なものがあった。ここ最近はとても調子がよかったのでホールアウト後はめったに練習しなかったけど、今日は練習場に行って明日に備えて調整しようかな、と思う。
明日のカギは、ロングホールでしっかり取ってあとはプラスα。あとはボギーを叩かないようにして、残りどれだけバーディが奪えるかです。
98年、ジャンボさんが逆転優勝をしたとき、同じ組だったんです。最後10メートルのイーグル。ここに来ると、今でもあのパットのことを思い出します。さすが尾崎将司、と思った。あんなふうに勝ちたいな。ただ。僕は、もう少し、近くに寄せてイー グルを取りたい。最後のパットは、あんなに残したくないな」