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Philip Morris Championship 2000

「スポーツ選手は感動を表現することも大事」

「ガッツポーズが僕のテンションを上げていく」
今回も、幾度となく飛び出した谷口徹のパワーの源

 もはや定番となった、谷口のガッツポーズ。腰の下で小さく突き上げるものと、真上に突き上げるもの、そして真下から垂直に突き上げるアッパーカット式など、いくつかバリエーションがある。
 「意識して出るわけでもないし、バーディ以上を取ったときだけ出るものでもない。
 難しいパーセーブやボギー。ダボパットを沈めても出るときは自然に出るんです」

 17番パー4では2メートルのパーパットを沈め、腰の下で2度、コブシを突き上げたガッツポーズ。
 「あれは勝負どころの大事なパーパット。今日、いちばん力が入っていましたね」

 また、谷口がガッツポーズを見せるのは、何もグリーン上だけではない。
 16番パー5。ラフから脱出した3打目を、ピン奥50センチにつけたとき。
 再逆転を確信するショットを打ったあと谷口は、派手なアッパーカットを決めてみせた。

 「いくらゴルフがうまくても、表現力がなければ見ている人もつまらない。
 スポーツ選手は、ファンにアピールすることも大事。ガッツポーズがファンを盛り上げ、同時に、僕のテンションも上がっていく。要所要所のゼスチャーがファンを引きこみ、試合を盛り上げると思う」

 他のライバルたちの中には、この谷口のガッツポーズに闘争心を燃やす者もいる。また逆に、「戦意を喪失する」と洩らす者も―。
 ちなみに、あの尾崎将司はこの谷口のパフォーマンスを「お前のガッツポーズ、なかなかいいぞ。一生懸命プレーしている、ということなんだからな」と評価したそうだ。

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