Tournament article
JGTO TPC イーヤマカップ 2000
第1回『JGTO TPCイーヤマカップ』がいよいよ幕を開ける
株式会社イーヤマさまを特別協賛に迎え、我々、日本ゴルフツアー機構が主催するはじめてのツアー競技『JGTO TPCイーヤマカップ』が、いよいよ記念すべき第1回大会を迎えることとなりました。
はじめての大会ということで、私としましては正直申しまして、とにかく成功裡に終わってほしい―、その願いで今、胸が一杯でございます。
大会は、“ツアープレーヤー”の中から今年のNO.1選手を決め、世界に通用する選手へと押し上げていこうという考えを、ひとつの柱に開催させていただくわけですが、『NO.1』とひとくちに申しましても、日本にはすでに長い伝統と格式を持った日本ゴルフ協会主催の「日本オープンゴルフ選手権競技」や、日本プロゴルフ協会主催の「日本プロゴルフ選手権」といった大会がいくつかございます。
対して、我々の大会はまだはじめの1歩を踏み出したばかり。この大会が、歴史ある数々の大会に匹敵するまでに育つには、これから長い時間と経験を要することは、覚悟の上です。
いくら我々が、声高に『NO.1』と叫んでも、ファンのみなさま、関係者のみなさまに認めてもらえなければ、意味がない。
この第1回が終了したあと、「はじめてにしては良い大会だったじゃないか」と評価していただくことでき、またそれを5年、いや、10年20年と、年を経るたびに大きく成長を遂げることができて、ようやく『NO.1』と認めていただける―。そんなふうに、私は思っております。
そのために選手、スタッフが手を取り合い、一生懸命になって努力を続けていく所存です。
どうぞファンのみなさまにも、末永いご協力とご支援のほど、心よりお願い申し上げます。
第1回大会の選手の顔ぶれは、手指を骨折して治療中の尾崎健夫選手、そして米ツアー参戦中の丸山茂樹選手以外、全シード選手が勢揃いします。
加えて、世界へむけて大きく門戸を開く目的で、世界各国のゴルフツアーに招待状を送り、アジアPGAの4人の選手から、南アフリカのヴァダコムツアー、オーストラレイジアンツアー各3人の選手から、エントリーがかえってきました。強豪が、開催コースのホウライカントリー倶楽部に集結するわけです。
本戦は、海外各地のトップ選手はもちろん日本人選手も、賞金ランクトップを走る佐藤信人選手や、2勝をあげている片山晋呉選手など、いままさに旬の選手らが上位に顔を並べ、また、尾崎将司選手など実力派のベテランたちも負けじと踏ん張って、デッドヒートを繰り広げるてくれることでしょう。
それ以外にもひょっとしたら、まったく無名の若手ホープが彼ら強豪を押しのけ、大活躍を遂げるかもしれません。いずれにせよここで選ばれた者が、いずれは世界へと羽ばたいてゆけるビッグプレーヤーに成長していってくれることを、我々は心より望みます。
どうかみなさまも、選手のファインプレーには大きな拍手を送ってやってください。選手はファンのみなさまの声援が何よりの励みです。みなさまの暖かい応援で、どうか選手たちをさらに大きく成長させてやってください。
では、『第1回 JGTO TPCイーヤマカップ』を、心ゆくまでお楽しみください。
日本ゴルフツアー機構・チェアマン 島田幸作
★ 島田幸作
デビューした年の1968年日本プロゴルフ選手権で、青木功、村上隆、鈴村照男と優勝争いを演じ、ツアー初優勝を果すと、70年の関西プロ、76年の関西オープン、日本オープンにも勝って当時の公式戦4大タイトルをすべて手中におさめた。81年までの13年間で14勝をあげ、賞金ランク10入り5回、78年には自己最高の3位にも入った。腰痛のため、ツアーを退いてからは熱心に、後進の指導にあたり、現在はJGTOの最高責任者として多忙な日々を送っている。