Tournament article
ゴルフ日本シリーズJTカップ 2001
「今週は、今年のすべてを出し尽くすゴルフを」(首位の谷口徹)
5番、6番で連続バーディを奪うと、7番、479ヤードのパー4では、残り120ヤードの第2打を9番アイアンで、カップイン。チップインイーグルを決めて、谷口が吠えた。
「今日は出だしのボギーにもめげず、前向きにプレーできた結果です。久々に、やる気が戻ってきました」遅ればせながら、ようやくエンジン全開だ。
最終戦まで賞金レースの主役として突っ走り、賞金ランク2位につけた昨年にくらべて、今季は「燃えるものがなかった」と振り返る。「バーディをとってもグっとくるものがなく」、トレードマークの派手なガッツポーズも影をひそめていた。
だが、今週はいよいよツアー最終戦。昨年11月以来の勝ち星もないまま、シーズンを終えるには、寂しすぎる。
また、今週はじめに発表された世界ランキングは51位。もうひとつランクを上げて、年末時点でランク50位に入っておけば、来年のマスターズにも出場できる。今週のVで、その可能性も、グっと広がる。
勝てば、5年シードのこの大会。「でも僕の場合はそれだけじゃなく、ほかにも、たくさん“副賞”がついてくる。優勝すれば、すべてがかなう」と意気込む。
でっかい目標達成のため、残り3日は「今年のすべてを出し尽くすゴルフ」と宣言。土壇場で、“和製タイガー”の本領を発揮するつもりだ。