初日、１アンダーの１７位タイと、やや出遅れた感じだった谷口徹が、５バーディ、１ボギーと４つスコアを伸ばし、通算５アンダーの５位タイに浮上してきた。
初日に出遅れても、必ず決勝ラウンドで優勝争いに顔を出すのが、昨年終盤の谷口のパターンだっただけに、あと２日、目の離せない存在になりそうだ。

「ドライバーがちょっとフィットしていなかったので、昨日と違うドライバーに換えました。練習ではよかったんですけど、本番になると捉まりすぎて左に行くことが多いので、途中からドロー主体に頭を切り替えて、９番ぐらいから落ち着いてきました。
このコースは攻めてもいい結果が出ない。少し安全めに行ってた方がいい結果が出ると思う。ロングをしっかり取って、それにプラスαが出たらいいと思ってプレーしていました。
今までこのコースでいい成績を残したことがなかったから、もうちょっと頭を使っていかないと、と思ったんです。過去のデータを見るとほんと、惨憺たるものなんです。いつもどうにか予選通過して、参加しているだけって感じだった。ほんま頭悪いな、って感じ。だから、今日のスコアは上出来。スコアだけ見れば、『少しは茨城を征服できたかなあ、成長できたかなあ』という感じもします。
でも、スコアとゴルフの調子はまったく別ものですからね。
先週、最終日にずっこけたんで・・・、調子悪くても、結果は残さないと、と思う。

　それにしても上位に中嶋さんがいるのは、やりがいがありますね。
　やっぱり、いろんな年齢の人がいたほうが、試合は盛り上がる、しかも、中嶋さんでしょう。あれほどの人が一度、自信をなくしてしまうと、もう一度這い上がってくるのはなかなか出来ることじゃないけど、だからこそ、ああいう人がまた自信を取り戻すと、過去の実績があるだけに、手ごわい存在になると思う。面白く、なってきましたね」

• 谷口 徹