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アコムインターナショナル 2002

「だてにアメリカでやってきたわけじゃない」

この日は、頭を使った緻密なゴルフ。谷口徹が吠えまくる

すっかりトレードマークとなった、サングラスを外して、谷口が言った。
「僕はいっつも攻撃ゴルフしかしてないように見えるでしょうが、実は非常に頭を使って、緻密なゴルフをしてるんです。このサングラスのせいで、そうは見えないのが、残念ですね」
大好きなコースのひとつ、ここ石岡ゴルフ倶楽部は、「どこへ打ってもいいわけじゃない。いいラインは一点に限られていて、アイアンの距離感がより、要求されるコース」
朝の練習場では、「どうしても力が入って」左に曲がる球ばかりが出ていた。
不安を抱えながらスタートしたが、すぐに、コースの要求に合わせて、ゴルフを修正できるのも、「厳しい世界で、戦ってきたからこそ。だてに、アメリカでやってきたわけじゃない」と、豪語する。
12番で、この日5つ目のバーディを奪うと、「やる気が出てきた」と、がぜん、戦闘モードに。
上がりの16番パー5では、残り242ヤードのファウェーから、4Wで奥10メートルに乗せて、イーグル奪取だ。
下から上へ、大きく腕を振り上げる派手なガッツポーズで締めくくった谷口。

2日連続ノーボギー。しかもこの日は、フェアウェーキープ率、パーオン率とも100%にまとめ、つけ入る隙のないゴルフで、通算15アンダーは2打差の単独トップ。
「明日からも、守る気持ちなんか、まったくない」
一昨年優勝の得意コースで、再び、和製タイガーが、吠えまくる。

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