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日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 2002

「出るべくして出た、このスコア!」

 照準ピタリ、谷口徹
 ホールアウト後、谷口が、地団太を踏んだ。
 「あ〜!!今日はパットがだめ!!ホントなら10アンダーくらいは行っていたはずなのに!!」
 逆をいえば、それほどまでに、ショットが冴えていた。
 この日は、ティショットでフェアウェーを外したのは、9番ホールの1度だけ。
 パーオン率は100%。
 「逃げたショットなんて、1発もない。すべて、ピンに向かってた、…というより、ピンにしか、行きようがなかったんですよ」
 ショットが絶好調だっただけに、7番の3パット、そのほかチャンスパットをいくつか外したギャップが大きすぎて、自分が5アンダーの首位に立っていることも気が付かなかったほどだ。
 「入らなすぎて、そんなにアンダー取ってるイメージがなかった。終わって数えてみて、“あ、意外とスコア出ているんだ”って(笑)」

 今週に、照準をあわせてきた。
 体調面、ゴルフ面、そしてメンタル面。すべてにわたって完璧に整えて挑んだ今大会、「今日は朝から体が切れまくっていた。出るべくして出たこのスコア」と、言い切った。
 勝てば、世界ゴルフ選手権「NECインビテーショナル」の出場権。
 「絶対に行きたい。再来週は全英もあるし、実現できたら、楽しみが増えるね」
 狙った獲物は、逃さない。有言実行が、身上だ。

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