おだこうめい、と読む。三国志が好きだった父が、特に「赤壁の戦い」で活躍し た諸 葛孔明（しょかつこうめい）に憧れて、その名を取った。「昔は意味がわからな かっ たけれど、事情を知った今はこの名前、けっこう気に入っているんですよ」。
今年は、昨年のファイナルクォリファイングトーナメントランク29位の資格で、 ツ アーに本格参戦。ツアー初競技だった5月のマンシングウェアオープンKSBカップ のこ ろは、「プレッシャーに負けていた」というが、回数を重ねるうちにようやく慣 れ て、「最近は自分のゴルフができるようになってきました」と自信を深めている 。そ の言葉が示すとおり、6試合目の日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップで10位 タ イ、7試合目のウッドワンオープンでは16位タイと、成績も徐々に上向き。
そして、8試合目となる今週はいきなり、ノーボギーの66でまわって2位タイ発進 に「最高ですね」と大喜びだ。プロの道を目指したとき、初めて教えを請うたツア ープ レーヤーの金城和弘（＝写真右）を、今でも「師匠」と慕う小田は、ホールアウ ト後 にははさっそく恩人にこの日のスコアを報告だ。
その金城も小田の活躍にはちょっぴり悔しそうに「俺に勝ったことが嬉しいんだ ろう ！」と皮肉を言う半面、「弟子の小田です、これからもよろしく！」と本人にか わっ て、存在をアピールだ。
「初日は良いスタートが切れるんだけど、途中からドン、と順位が落ちちゃう」 とい う小田。「しっかり頑張れ」と師匠から激を受けて、気を引き締めていた。

• 小田 孔明
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