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JCBクラシック仙台 2004
JCBクラシック仙台3日目
谷口徹が単独首位浮上
2002年の賞金王に、再び自信が戻ってきた。「今の僕なら、接戦にもつれ込んでも勝 てると思う」。淀 みなく、言い切った。
頂点に輝いた年の暮れ、頭部の血管腫に倒れた。その影響で思うような活躍ができ ず、キングの座につ いた翌年の昨シーズンは、未勝利に終わった。
復活をかけた今年は、新たにテイラーメイドと用具を契約を結び、いちからの出直し を誓った。開幕当 初は新しい道具になじめず不安も多かったが、微調整を続けてようやく信頼できるク ラブに仕上がってきた。
「アドレスからテイクバック、インパクト、フィニッシュまで一気に振り抜ける。構 えたときの不安感 もないし、体のキレにも緩みがない。精神的にも充実しているし、いつでも勝てる準 備が、整っている 状態なんです」。
この3日目は前半の9番でボギーを打ったあと、次の10番で再び流れを呼び戻した。カ ラーから、7ヤードのパーパットを決めた。「続けてボギーを打っていたら、ずるず る行ってたかもしれない。これで悪いのが断ち切れた」。次の11番から2連続バー ディ。65でまわって通算11アンダー、単独首位浮上。2位との差はひとつと混戦模様 で最終日に激突するが、「明日はたとえプレーオフになっても、どんな状況に陥って も勝てると思う」。ツアー通算8勝目をあげ、再び“谷口時代”を築き上げるつもり だ。