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久光製薬KBCオーガスタゴルフトーナメント 2004
2位タイの谷口徹
2位タイの谷口徹
首位にミノザ、同じ2位タイにコンランとリャン。6位タイにスリロット・・・。この日3 日目の外国人包囲網に、谷口が意地を見せた。
「途中でボードを見たら、カタカナの名前ばっかりで・・・(苦笑)。このままではいけない、そろそろ“ストップ・ザ・外国人選手”しないと、男子ツアーが盛り上がらない、と思ったんです」。
4番で第2打を木に当てるトラブルでダブルボギーを打って一時、低迷しながらも後半、執念で盛り返した。最終18番で上4メートルのバーディパットを沈めて通算5アンダー、2位タイグループに食い込んで、日本人選手の存在をアピールだ。
練習日に、もっとショットのキレを良くしようと、アドレスで左足を開いて構えるスタイルに変えたら、「かえって、おかしくなってしまった」と、この3日間はずっとイメージが悪く、球がまっすぐに行くような気さえしなかった。加えてこの日は、吹き荒れる強風に苦しみながらも「今週、絶好調」のパットで、なんとか踏ん張った。
今年はほかにも、韓国勢が絶好調。S・K・ホがすでに2勝をあげ、金鍾徳が復活優勝、Y・E・ヤンが初優勝をあげているが、それも谷口には引っかかっている。
「ドラマはいいとしても、ゴルフ界の韓国ブームはもう終わりにしないといけません。このへんで僕らが押さえておかないと、日本ツアーはピンチですよ」。
そんな愛国心の強い谷口は、日本人選手が連日メダルラッシュのアテネ五輪にも注目している。「4年に一度のチャンスで勝つってすごいです。しかも世界で1番でしょう、ほんとうにすごい」。世界で飛躍する日本人アスリートの活躍が、発奮材料。
「そろそろ僕も優勝したいし、金メダルのイメージで、ね」。最終日にむけて、ますます気合が入った。