「もうひとりの僕に、存在が危うくなっていましたが・・・」
谷口徹が久々の好スタート、4位タイ
今季から、クラブの契約先を変えた。
ドライバーは、開幕から気に入ったものが見つかって好調をキープしていたが、問題 はアイアンだった。
シーズン序盤は「フェアウェーをキープしても第2打で左右に散らばって・・・。あんな のでよく予選通過していたもの」と、打ち明けるほどの悩みを抱えてモタついている うちに「もうひとりの“僕”が出てきて、そろそろ、僕の存在が危うくなりかけてい た」と谷口。
もうひとりの“僕”とは、先週のアイフルカップで、ツアー初優勝をあげた谷口拓也 のことだ。
同じ苗字の選手の活躍に、危機感を募らせていた矢先。今週、ようやく「優勝も狙え るアイアン」が、メーカーから仕上がってきた。
アイアンショットが決まり始めると、相乗効果でグリーン上の自信もよみがえってく る。
「久々にピンに行くゴルフ。今年はこれまではつまらない日々を過ごしてきました が、今週は日本でも5本の指に入る素晴らしいこのコースで、楽しいゴルフができそ う。こうなったら“兄弟”で、2週連続優勝を狙いますよ」。
このまま、同姓の若手にお株を奪われたままでは、2002年の賞金王のプライドも収ま らない。

• 谷口 徹
• 谷口 拓也