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つるやオープンゴルフトーナメント 2005

今週のトーナメント<つるやオープン>

今週、コースに入るなり、たくさんの選手たちから言われた。
「新聞見たよ」。
「また、負けたんだね」。
「残念だったね」。

先週のアジアVS日本の対抗戦『VISAダイナスティカップ』。宮本は、前回に続き2回目の代表入りを果たしたが、残念ながらチームは連敗を喫してしまった。
「それは、確かに事実なんだけど。そういう言葉だけで片付けられないものを感じて、僕らは帰国していますから」。
たったそれだけの言葉で終わらせて欲しくない、という気持ちが自然と沸いてきた。

丸山茂樹、片山晋呉ら“エースたち”の初参加で、開幕前から「絶対に負けられない」という団結力が、いつの間にか出来あがっていた。
いざ大会週に入ると、開催直前に平塚哲二の父の訃報などもあり、いっそう固い決意でメンバーたちは結ばれていった。

いい加減な気持ちでプレーしたものなど、誰もいない。
確かに、チームは敗れはしたがメンバー全員が、ほんとうにひとつになって戦った。
「でも、これだけがんばっても負けるときは負けるんだっていうのがみんな実感できて。ますます頑張らなくちゃ、って気持ちが出てきた」。

最終日の夜に行われたチームミーティングで、ひとりひとり感想を言い合った。
表現こそそれぞれに違ったが、「こんな悔しい思いは初めてかもしれない」「日の丸を背負う責任」「代表としての誇り」などといった、普段は聞かれることのない重いセリフが、次々と飛び出した。互いに、いつも見ている顔とは別の素顔も、垣間見られた気がした。

いちどでも、経験したものにしか分からない重圧と、それに伴う充実感。
帰国して、再びつるやオープンの会場でメンバー同士顔を合わせたとき、みんなてらいもなく「お疲れ」と笑いあって、肩をたたきあっていた。
1週間、同じ空気を共有することで、自然と出来上がっていたチームワーク。
一丸となって戦う感動を味わった代表メンバーと、そのほかの選手との間に「気温差」が生まれてしまうのは仕方ないのかもしれない。

「だからこそ、あの感動をすでに2回も味わえた僕は本当に幸せです」と宮本は言った。

次回2007年の第3回大会も、「絶対にメンバー入りしたい」と思っている。
「そのためにも、今週のつるやオープンからガンガン行きますよ!」。
今大会98年大会のチャンピオンはここ山の原ゴルフクラブで、中国に置き去りにしてきた勝利の感動を追いかけていく。

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