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中日クラウンズ 2006

片山晋呉「ジャンボさん、青木さんにいかに近づけるか・・・」

錚々たる面々が、壇上に並んだ。大会最多の5勝を誇る青木功とジャンボ尾崎、そして1960年の第1回大会から47回連続出場の杉原輝雄。
開幕前日のオープニングセレモニー。一時代を築いた英雄たちが、歴代チャンピオンとしてそれぞれマイクを握る。

「出る以上は予選通過がしたい。・・・ジャンボ君や青木君は『そりゃ無理だろう』って笑うだろうが、優勝も目指したい気持ちです」(杉原)。

「去年は和合にやられたので、今年は絶対にやり返す」(青木)。

「僕はあまり、2人のそばに寄りたくない。・・・だって老人病がうつるからね」最後に前に進み出たジャンボが、お得意のジョークで笑わせたあと、力強く言い切った。

「いま自分は大きなことをいえる状態ではないのが寂しいが、そのうち存在感を見せ付けて、シンゴをブチっとやっつけたい。・・・シンゴ、覚悟しておけよ!!」。
そう言って、やはり45回大会のチャンピオンとして壇上に立っていた片山を振り返った。

3人が3人とも、いまだ頂点を見据えている。
それぞれの意気込みを聞いて、昨年の賞金王もますます闘志を燃え上がらせた。
「この和合で5回も勝っている選手が2人もいる。ジャンボさん、青木さんにいかに近づけるか・・・そういう気持ちを込めてやりたい」。

ベテランたちに触発されて、大会2勝目をいっそう意識する片山であった。



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