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サントリーオープンゴルフトーナメント 2007
谷口徹が単独首位に
「後半につれて、ますます勢いも強くなってくるし左、左へと流されていくから力が入って大変だった」。
最終18番で、オナーの近藤智弘が「チーピン」を打った。
同組の谷口、そして谷原も「連鎖反応」。
揃って同じ方向へ球を曲げた。ラフから、アゴの高いバンカーに入れたが4メートルに寄せてパーを死守。
2位と3打差の単独首位は、「シナリオどおり」と、したり顔だ。
最終日は谷原秀人と丸山茂樹と同じ組。かねてから切望していた最終組の顔ぶれには「相当にやる気が出る」と、本心を隠さない。
そんな谷口を、丸山は見抜いていた。「谷口さんはこういうときこそ、モチベーションを高めて戦える選手だから」。
目の前の相手が大きいほど燃えるたち。2週連続Vがかかった谷原と、日本ツアーは3年ぶりの丸山となら、これ以上ない組み合わせだ。
特に丸山の存在は日ごろ何かと口うるさい谷口さえ黙らせる。
米ツアー3勝、シード7年の功績に「あのアメリカで生き残るのは凄いこと。尊敬します」と、2学年下の後輩を大絶賛した。
そんな丸山を1打差で下したのは、3年前のブリヂストンオープン。
しかし「直接対決」は、今回が初めてだという。
「あれほどの選手に勝つのは楽しい。明日が楽しみですね」。
ニヤリと笑った。