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三井住友VISA太平洋マスターズ 2007

谷口徹が単独首位に

富士山すらすっぽりと覆い尽くした厚い雲は、午後からいっそう低く垂れ込め、気温もグっと冷え込んだ。517ヤードの最終18番パー5は「北風が冷たくて、飛ばなかった」。
第2打は、2段グリーンのすぐ上に切られたピンまで残り226ヤード。専属キャディの清水重憲さんの「今日も刻みましょう」との提案に、本人も異存はなかった。
2位に1打リードしている状況で、2オンを狙う必要性を感じなかった。
「ウェッジのフルショットを残したほうが、確実にバーディが取れる」。
112ヤード地点に刻み、4メートルのバーディパットをねじ込んでガッツポーズだ。

スタートの1番でグリーンを外して辛くもパーセーブ。2番も左に外した。6ヤードのアプローチを直接決めてパーを拾ったが、前半ぐずついた展開にもじっと我慢のゴルフを続けていた。

「いつも予選ラウンドは、それほど気持ちを入れないでプレーする。とにかく最初の2日間はボギーを打たないゴルフを心がけ、ノってきたら頑張る感じ」との言葉どおり、後半の14番で125ヤードの第2打を30センチにつけてがぜん、気分が乗ってきた。

ボギーなしの66は通算11アンダー単独首位に「今までこの大会に出ている中で、最高のゴルフが出来ていると思う」。現在、賞金ランク1位の自信が漂った。

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