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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2007

谷口徹「桃子にバカにされたくない」

一時は首位に3打差つけられたが2005年大会のチャンピオンは焦らない。ここKochi黒潮カントリークラブの攻略法は心得ている。
グリーンの傾斜がきつい上に、硬く締まってかなりのスピードもあり、「無理したらダメ。チャンスが来るまで我慢する」。
何より、アイアンの距離感と正確性が鍵を握るが、どんなコースコンディションも「とにかく、上手いヤツが勝つ」と、言い切れる。絶対的な自信がある。
通算8アンダーは1打差2位タイで、いよいよ最終日を迎える。

このカシオワールドオープンで、谷口が5年ぶり2度目の賞金王を決める条件は2つある。

ツアー通算15勝目を達成すること。
または谷口が単独2位、なおかつ賞金ランク2位の片山が45位以下で終わることだが、ぜひ今週勝って賞金王を決めたい理由がある。

専属キャディの清水重憲さんが、男子ツアーのない週にバッグを担ぐ女子プロの上田桃子選手は先週の大王製紙エリエールレディスに勝って初の賞金女王を決めている。

「それなのに谷口は2位で賞金王・・・なんて、周りに言われるのは癪だから。僕も絶対に勝って決めたい」。

また獲得賞金額のこともある。
現在1億5479万6468円は、上田選手に481万5764円負けている。
「賞金王が女王に負けた・・・なんて桃子にバカにされたくない」と闘志を燃やす。
今の谷口は、今大会の優勝と賞金王、さらに「女王に勝たなければ」という3つの重圧を背負っているが、なかでも一番キツいのは「桃子のプレッシャーです」と、冗談まじりに打ち明けた。

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