今年シーズン途中から意識しだしたのは部門別ランキング。「なんでも、１番になれるのは嬉しい」と初の受賞を目標に置いて戦ってきた。１ラウンドあたり3.98で現在１位につける「バーディ率賞」はこの日３日目、スタートの１番パー４で105ヤードの第２打を直接入れた１イーグルを含む６バーディをさらに加えて「ほぼ決まりでしょう？」。

賞金王を含む部門別ランキングの１位者は、最終日の翌日３日（月）に都内のＡＮＡインターコンチネンタルホテル東京で行われるジャパンゴルフツアーの年間表彰式で、表彰されることになっている。
受賞者のドレスコードの「タキシード」もすでにレンタル予約済み。
「俺って相当、似あわないと思うけど」と、体重95キロの体をゆすって照れ笑いした。

そんなわけで、ひとつ目処がついたら、次の目標はやっぱりツアー初優勝だ。賞金ランクは自己最高の９位で早々に初シード入りを決めた今季、遣り残したことといえばそれしかない。

それに、先輩のためもある。
現在、賞金ランク75位の白潟英純はシード権確保の圏内に位置するが、現在開催中のファイナルＱＴ（茨城県セントラルゴルフクラブ）に参戦中だ。
というのもこのゴルフ日本シリーズＪＴカップに、いまは“圏外”のジーブ・ミルカ・シン（ランク94位）とＷ・リャン（104位）がエントリー。
今大会でジーブは単独８位以上、リャンは単独４位以上の成績を残せば白潟は弾きだされるがシンは首位タイ、リャンは３位で最終日を迎えるだけに、その可能性は濃厚だ。

そして、ファイナルＱＴはこの日予選最終日。白潟は猛チャージの82位で辛くも予選通過を果たしたが、このままでは来季の出場権は厳しい。
お互い福岡県出身ということもあり、オンオフ問わず練習を重ねてきた先輩の力になりたい･･･。
「僕が優勝争いに食い込んで、シンとリャンを阻止したい」。
３打差８位タイからの逆転初優勝を心に誓った。

• 小田 孔明
• 小田 孔明