Tournament article
コカ・コーラ東海クラシック 2008
谷口徹「同級生の分まで頑張る」
「危なかった」と胸をなで下ろした原因は、テレビに釘付けだったからだ。
昨日、現役引退試合に臨んだプロ野球オリックスの清原和博選手とはPL学園高校時代の3年間、机を並べた。
甲子園時代も含め、「その姿を見て学ぶべきものが多かったし、雲の上の存在。僕にとっては最高の同級生ですから」。
本当なら、球場の京セラドーム大阪でその勇姿を見届けたかった。
せめてテレビで生中継を見たかったが、名古屋では放映されていなかった。
だから朝のニュースでその瞬間を見ていて、つい出遅れたのだ。
感動のシーンに朝から少し涙ぐみ、そして思った。
やはり、同級生の桑田真澄選手も今年3月の現役引退。
40歳。プロゴルファーなら、「まだまだやれる年」だ。
というよりむしろ、これから円熟期を迎え何度でもピークに持っていくこともできる。
現に谷口は昨年、自身2度目の賞金王に輝いて、いままさに絶頂期にいる。
「僕にはケガもないし、もっと努力しないといけないと思った。2人の分まで頑張らないと・・・!」。
同級生の男泣きに、決意を新たにコース入りしたこの日初日は単独3位の好スタート。
先週は長女・菜々子ちゃんが最終日に3歳の誕生日を迎え、優勝を持って帰ると意気込んだものの予選落ち。
不甲斐ない結果に「なんとか家に入れてもらったけど」と冗談まじりに笑いつつも、反省しきりだ。
プロ17年目。「長いことやっていると、気力が失せることもあるけれど。それでも最近ちょっと気持ちが入っていなかったかもしれない」。
今季まだ良いところない賞金王にようやくエンジンがかかった。