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The Championship by LEXUS 2008

今年、初シードの山下和宏が4位

主だった成績はないが、今年初シード入りにほぼ当確ランプを灯した選手のひとりだ。昨年のチャレンジトーナメントの賞金ランク8位の資格で本格参戦を果たした今季は、これまで20試合にフル参戦しながら予選落ちはわずかに2回。

確実に予選を通過し、確実に20位前後につけて、「確実に稼ぐコツをつかんだ。シードを取るには、こういうゴルフ。出来るだけパーを重ね、極力ボギーを打たない。ステディに稼いでいくことがまずは大事なんだ、と」。

9月のフジサンケイクラシックで目安にしていた獲得賞金1300万円をクリアして、「自分の中のハードルを乗り越えた」。
一息ついて、満足していたのもつかの間だった。
思いを覆されたのは、先週のマイナビABCチャンピオンシップだ。

24位タイにつけて獲得賞金は2000万円を越えたが、あのゴルフを目の前で見せつけられてしまっては、もはや納得できる結果とはいえない・・・。

3日目に同組で回った石川遼。

低いコントロールショットが持ち味の山下は、時に50ヤード以上も置いて行かれた。
飛距離ももちろんそうだが、一番はプレースタイル。
「最終日なんかは、まさにスーパースターの勝ち方」。
果敢にピンを狙った第2打は「僕なら絶対に刻んでいる。絶対に真似できないゴルフ」と、ただただ脱帽するしかなかった。

「羨ましい反面、自分ももっと頑張りたいなと思わされた」と、山下は振り返る。

「これからシード選手としてやっていくには、やっぱりこのままではいけない。大事に行くことも大事だけれど、チャレンジしていけるところはチャレンジしていこう」。
17歳に触発されてさっそく4位の好スタートだ。
今度はこのまま上位を守るためのコツを、ぜひこの大会でつかみたい。



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