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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2009

谷口徹が今季初戦

谷口が今週、ようやく今季初戦を迎える。ツアー4戦目のこの三菱ダイヤモンドカップの舞台は、難攻不落と言われる大洗ゴルフ倶楽部で、「僕の“開幕戦”が、このコースではちょっと厳しかったかな。毎ホール、神経を使いすぎて緊張するし、選択ミスだったかも」と冗談交じりに笑いつつ、この日水曜日はプロアマ戦で、うっそうと生い茂る松林にドライバーの快音を響かせた。

このオフ、2月下旬だった。
高速道路を運転中に、自家用車がスリップして側壁にぶつかった。左肩をひどく脱臼した。

ようやく痛みが取れて、クラブが握れたのは5月に入ってからだった。
長いブランクの不安は、プライベートの3ラウンド目に吹き飛んだ。
ハーフ29をマークして、「俺って、上手いのかな、と(笑)」。
それからさらに7ラウンドをこなして、復帰を決めた。

出遅れたのは不運だったが、「悪いことばかりじゃなかった」という。
長女・菜々子ちゃんの入園式にも出席できたし、空いた時間をクラブの調整に当てたり、休養や準備がたっぷりと出来た。

満を持して、舞い戻った谷口は、「タイガーみたいに復帰してすぐに優勝出来たらかっこいい」。
98年に涙のツアー初Vをあげたのが、今大会だ。
「相性も、悪くないからね」。
ニヤリと笑った。

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