Tournament article

VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2010

“ルーキー”のJ・チョイが、初Vのチャンス!

今季、ファイナルQTランク3位の資格で日本ツアー初参戦の韓国系アメリカ人が、初優勝のチャンスを迎えている。

この日3日目は、連続ボギーを叩いたあとの13番パー5でイーグルを奪い、息を吹き返した。
「11番、12番でボギーを叩いたのでぜひ取り返したかった」。
絵に描いたとおりのプレーで、1打差は2位タイに踏みとどまった。

10歳のとき、ご両親の仕事の都合で渡米。そのまま米国籍を取り、カリフォルニアでゴルフを覚えた本場仕込みだ。
ニューメキシコ大学時代にともにしのぎを削ったライバルの中には、すでに米ツアーで活躍中の選手も何人かいる。

当然のことながら、米ツアーへの参戦をもくろんだが、なかなか厳しい環境に、まずは日本で腕を磨こうと、昨年来日。

出場優先順位を決める、クォリファイングトーナメントは1次予選から挑戦した。
その際に拠点に決めたのが、現在の所属コースでもある滋賀県のタラオカントリークラブだ。滞在はわずか1年半あまりで今や、何不自由なく日本語を操る勉強熱心さ。

「日本の夏は、湿度があってキッツイわ〜」と、いきなり覚えたての関西弁で同伴プレーヤーを驚かせることもある。
超・前向きで明るい性格も手伝って、今季はすでに1300万円超を稼ぎ、最初の目標だった「初シード入り」も目前にして、次に狙うものはもはやひとつしかない。

関連記事