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谷口徹・平均パット賞受賞

コース上では誰よりも強気。と、同時に誰よりも涙もろく、情に厚い選手でもある。7月のゴルフトーナメントin御前崎でツアー通算11勝目。
ウィニングパットを決めた瞬間の派手なパフォーマンスとは対照的に、優勝スピーチで思わず流した男の涙が印象的だった。

そして、父親としての顔。
テレビカメラに向かって「お父さんのゴルフ、見てくれた?」と、長女・菜々子ちゃんに呼びかけた姿は、あとでプロ仲間からも相当に冷やかされものだが気にしない。

最高のパフォーマンスをして、ファンに喜んでもらうこと。
コースでは、強いゴルファーであると同時によき家庭人であること。
それが、いまの谷口の理想だからだ。

会場では、積極的に若手に声をかけて回る。
歯に衣着せぬ物言いは、ゴルフ界全体の発展を考えているからこそだ。

「ズバズバ言われて、たまにムカつくけれど、良くなって欲しい、と思ってくれてる気持ちも分かるし、言ってることは間違っていないから。いつかそんな谷口さんをぎゃふんと言わせたい。その気持ちが原動力になった」とは、今年ツアー初優勝をあげた武藤俊憲の言葉だ。

今年シード復活の河井博大(ひろお)は、パーオン率1位のスピーチで「谷口さんに、パットを教えてもらいたい」と請うた。

自身4年ぶり3回目の平均パット賞受賞に、「僕自身、そんなにパットが上手いという意識はないけれど。・・・他のみんなが下手すぎるからかな」と、これまた挑発的なコメントで喜びを表した谷口。

日本ゴルフツアー機構より記念のトロフィと、副賞として、株式会社プリンスホテルより『品川プリンスホテルツィンルームペア宿泊券』と『軽井沢プリンスホテルコテージ4名様宿泊券』を受け取って、「来年もまた優勝して、たくさん賞をもらいたい!」と、満面の笑顔を見せた。

なお、ベストサポート賞として、クラブ契約先のテーラーメイドゴルフ株式会社の菱沼信夫・代表取締役社長と、アクシネットジャパンインクの中村孝・代表取締役社長と、小杉産業株式会社の瀬戸厚・取締役社長には、谷口より記念品が贈られました。

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