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JCBクラシック 2007

谷口徹が3打差11位に…

208ヤードの16番パー3。7番ウッドで打ったティショットは、「ド引っ掛け」のミスショットにもかかわらず、あとほんのひと転がりだった。ギャラリーの歓声から、ボールはカップの中を覗き込むように寸前で止まってしまったと分かった。
その瞬間に思わず谷口が目をやったのが、ティグランド後ろにある巨大な看板。

確か、ホールインワン賞200万円がかかっていたが、該当日は決勝ラウンドからではなかったか?
記憶をたどって振り返ったら「予選ラウンドも、50万円もらえたんだって。…気合が足りなかったなあ」と、ご褒美をもらいそこねて苦笑い。

この日2日目は前日第1ラウンドの残り競技を消化したあと、ほとんど休むヒマもなく、第2ラウンドに突入。
今週月曜日には、茨城県の大利根カントリークラブで1日36ホールの末に、今年の全米オープンの出場権を手にしたばかりだ。

“長丁場”が続いているが、今年39歳の谷口は「全然疲れてないよ、僕若いもん!」。

第2ラウンドで「3パットを2回もした。下手すぎて、自分のゴルフに嫌気がさした」とボヤキつつ、今週も4試合連続の優勝争い。
先週の三菱ダイヤモンドカップでも、3日目に首位につけながら最後に崩れた。

毎週、このパターンが続いているだけに某選手から「最終日は下手だね」とからかわれたのは悔しいが、「負けグセがつくと勝たなきゃと、力が入ってしまうからね」と、本人もその不甲斐なさは認めざるをえない。

そんな谷口が見習いたいのは、先週の平塚哲二。
「先行したら、息切れするから(笑)。今週は彼みたいに尻上がりで大逆転のゴルフをしよう」と、決めた。

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