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つるやオープンゴルフトーナメント 2009

地元・関西出身の山下和宏がベストスコアタイ

5オーバーと出遅れた前日初日のホールアウト後。握手をかわしたジャンボの深いため息がつらかった。今季、念願の初シード入り。「それなのに、お前何やってんだよ」。山下には、そう聞こえた。

スタートから3ホールで3オーバーを打ったのは、極度の緊張からだ。
今年36歳。「僕ら世代にとっては、神様のような存在」。
それほどの人と初ラウンドのチャンスを得たというのに。
「独特のオーラ」に、すっかり我を失った。
そんな自分が不甲斐なかった。

「このまま終わりたくない。ジャンボさんに、せめて良いところを見せたい」。

気持ちを入れ替え迎えたこの日2日目。スタートの1番で1メートル、2番で7メートルのチャンスを決めて、起死回生の連続バーディ。

15番では残り165ヤードの第2打を、7番アイアンで3メートルにつけてイーグルを奪った。
64はこの日のベストスコアタイをマークして、通算2アンダーは執念の予選通過に「ナイスプレー!」。
ジャンボの笑顔と賞賛が嬉しかった。

先週の開幕戦「東建ホームメイトカップ」では、予選2日間を丸山茂樹とラウンド。
これまた「あこがれの人」とのプレーに、しびれた。
「プロゴルファーになって良かったと、思えた瞬間。それを2週続けて味わえるなんて、僕はほんとうに幸せです」。
大阪府出身。貴重な経験を噛みしめながら、地元・関西の大会でのさらなる上昇を誓った。

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