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全英オープン最終日 谷口徹「タニーズバンカーに変えようかなと」

2日連続で1番のクリークにハマったのにはショックが隠せない。風も弱かった初日は9番アイアンで打ってピンを軽くオーバーした。
今日はピッチングを手に取り「当たりも良くて完璧な手ごたえ」だったが、上空の風を読み切れなかった。

谷口徹は言う。
「こういうコースは自分の勘が重要。僕の考えがポジティブだから入ってしまうんです。セーフティに行こうとネガティブな発想をしたら入らないですよ」。

ホテル越えが名物の17番ホールも、結局バーディを奪えず、4日間で2ボギー。
フェアウェイに運ぶものの、「乗る気がしない」とことごとく砲台型のグリーンを外した。「乗せるのには相当なストレートボールが必要」と首を横に振った。

そして、1978年の全英オープンの3日目を引き合いに出した。
4アンダーの首位と2打差につけていた中嶋常幸が、グリーンのパッティングからこのバンカーに入れしまい、脱出に4打を要した。結果的にこのホールを「9」とし、優勝争いから一歩引いた。本来はロードホールバンカーと呼ばれるが、この時から「トミーズバンカー」とも呼ばれている。

バーディが取れないなら印象に残るように、「どうせならタニーズバンカーに変えようかな」と自虐的に笑った。

好調のパッティングは、最終日についにパット数「29」でまとめ、今週で最少をマークした。
「感触が良いから」と、高速グリーンが多い日本に戻ってからも試しに使ってみる予定だが、来週は歴代チャンピオンでもある『長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ』。

今年は3年ぶりに尊敬してやまない長嶋茂雄大会名誉会長から、優勝トロフィを受け取ることを目標に置く。


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