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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2012

谷口徹が暫定首位に

第80回の「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」の初日は雷雲接近のため12時34分から、1時間43分も競技が中断した影響で、日没サスペンデッドとなった。このため午後組のアウト7組、イン7組の計42人が、ホールアウト出来なかった。

暫定首位につけた谷口徹は薄闇の中で、最終9番ホールを迎えた。
中断のサイレンが鳴ったのは、3打目のフィニッシュを取った瞬間。
「危なかった」。インパクトの瞬間だったなら、ミスをしていたかもしれない。しかしすんでのところで難を逃れて、「かえってスピンが効いたかもしれない」と、ややピン右奥に落ちたボールは、2メートルのバーディチャンスとなった。

車の荷台に積んだ投光器を背にして、これを難なく沈めた。
夕闇迫る前の8番ホールでは、「なんか暗いな」。トレードマークのサングラスをはずしたら、「外は意外と明るかった」と笑った。
雨上がりの冷え込みも、ハーフターンでセーターを取りに戻ったが結局、最後まで着ずに過ごした元気な44歳。

このオフは「練習しすぎた」。恒例の宮崎合宿は、洋芝のフェニックスカントリークラブで調整を重ねたせいか、開幕から3戦は「久々の高麗芝で、フィーリングが悪くて」。調子が出ず、今週も「いつもほどにはアグレッシブにはいけなかった」というが、淡々とホールを重ねるうちに思い出すものがあった。

波乱の展開で、ボギーなしの65によみがえるのは昨年大会。
連覇をかけた79回大会は「やる気満々」。
しかも3日目は絶好の順位からスタートしながら、わずか1ホールで途中棄権。「良い位置にいたから余計に去年はがっくりきた」と、今でも忘れられない記憶だ。

そのあと、昨年覇者の河井博大にはことあるごとにせめて冗談を言って、あの悔しさを紛らわしてきた。
「去年はお前にプレゼントをあげたな。俺がいたら、お前は2位だった」。
土俵にも上がれずに去った昨年の悔しさを、晴らすチャンスの到来だ。

※なお、第1ラウンドの残り競技は11日・金曜日の6時40分から再開します。
※続く第2ラウンドは、7時30分スタート予定です。

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