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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2011

山下和宏は「波風立てないように」

この日は今大会の歴代覇者であり、過去5度の賞金王と、昨年覇者であり、昨年の賞金王に挟まれてのラウンドは、ピリリとした雰囲気の中にも、「気分が良くなることもあって」。

金に「球筋が変わっていい感じですね」と、褒められた。
今年、取り組んできた課題が「間違っていなかった」という確信を持つことができただけでも、収穫の初日。

この日は、「後半もフェアウェイキープが2回だけ」と苦しみながらも8番や17番で、きわどいパーパットをしのいで、18番ではご褒美ももらった。

最後のパー5は残り204ヤードから、「4番アイアンの代わり」というユーティリティで、みごとピン30センチにつけるイーグルで、上がってきた。

「今日はとにかくノーボギーで回ることだけを思ってコツコツとやってきた。それが出来て良かった」と、胸をなで下ろす。

今季は今大会を含めて残りあと5試合というところで、賞金ランキングはボーダー線ギリギリの69位に、4年連続のシード権の確保はまさに正念場を迎えている。

「先週も今日のような感じでやっていたんだけど、なぜかスコアだけが暴れてしまって。箸にも棒にもかからない内容で予選落ち」と、落胆していただけに、なおさら明るい材料となる好発進だ。
「まずはしっかりと予選通過をして波風立てないように。落ち着いて回りたい」と、座右の銘でもある「凪の心で」を改めて自分に言い聞かせて気を引き締め直した。

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