記事

今週、マスターズ

今年、オーガスタに挑む日本勢は2人。賞金王・谷口徹と片山晋呉だ。谷口は、2003年以来3度目の出場となる。前回は、前年の初出場から2年連続の挑戦も、やはり予選落ちに終わって「相当悔しい思いをしていたから。ぜひもう一度行って雪辱を晴らしたかった」。

ひそかにリベンジを心に誓ったものの、「もっとも出場のハードルが高いメジャー戦」が、このマスターズだ。かくいう谷口自身、何度かあと一歩のところまでいきながら、なかなかトップ50に入れないでいたものだ。

それだけに、5年越しの念願かなって気合が入る。
「今度はもっと良いプレーを見せたい。ぜひ予選を通過して、あそこで4日間プレーがしたい」と、意気込む。

昨年のチャンピオン、ザック・ジョンソンとは以前、同じ組でプレーしたことがあるという。
目を剥くほど飛ばすわけでもなく、それほど印象に残るという選手でもなかったが、早起きしてチェックした衛星中継は、別の意味で度肝を抜かれた。

「メジャーで残り200ヤードなら、狙わないとブーイングが出そうな雰囲気。その中で、彼は刻みに徹して勝った。それが凄いと感動した」。
同時に、大いに勇気づけられた。
「俺だって、マスターズであんなふうに刻んでもOKなんだ、と・・・」。

まして谷口には飛距離を補って有り余る、ショートゲームがある。
あれからますます精度を増した、正確無比なアイアンショットもある。
自信をつけて、5年ぶりに舞い戻る3度目のオーガスタ。
「ぜひ、楽しみたいね」。日本のキングとして堂々とかの地に立つ。

※今年のマスターズには、そのほかにジャパンゴルフツアーでも活躍中のインドのジーブ・ミルカ・シン、中国のW・リャン(Liang Wen-Chong)、タイのプラヤド・マークセンらが挑戦します。

関連記事