Tournament article

〜全英への道〜ミズノオープン 2012

谷口徹が2打差の4位に

先週の全米オープンでは「熱湯に入れられた」。最高峰の舞台はあまりの厳しさに2日間で去ったが、しかし44歳にその後遺症はなかった。確かに苦戦はした。「フェアウェーからボギーを打ったり、つまらないミスもした」。それでも、力を出し切ったという自負がある。
「ドローやフェードを打ち分けられていたし、悪いゴルフではなかったと思う」と、胸を張る。

今週は初日こそ、時差ぼけに苦しんだが、週末はもはや元気いっぱい。帰国後の土産話は中堅、若手にハッパをかけて回った。中でも特に強調したのは「メジャーには、出来るだけ多く行っとかなあかん」。

今回、谷口は国内の最終予選を突破して、8度目の出場を果たした。もちろん、他の選手もみな出たいという気持ちはあるのだろうが、そこに切実さを感じないと谷口はいう。
「本気で出たいと思っているのか」と、つい首をかしげたくなることが多いという。

「僕は本気で出たいから頑張っている。それで出られちゃうから行くけど、本当なら僕より若い選手がもっと頑張らないといけないと思う」と、苦言を呈する。

谷口は、全英オープンの資格もすでに持っている(※昨年の賞金ランク上位2人)。
だからといって、ここで手を緩める気はさらさらない。「優勝して飛行機代を稼がないと」と、今季2勝目にむけてやる気満々。
普段から、ゲキを飛ばす上田諭尉にも痛烈なパンチを食らわせた。
「今日はずいぶん安全運転だな。他の選手はみなアクセル全開なのに」と、伸び悩む後輩を叱咤激励。
上田は、大会主催のミズノ勢としては、26年ぶりの優勝がかかるが、遠慮する気もない。
「ミズノの選手を優勝させないように頑張ります」と、相変わらずどこまでも強気だ。

関連記事