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ダンロップフェニックス 2000

▼ 大会みどころ&コースセッティング 今週のみどころは、谷口徹VS佐藤信人

賞金ランクトップと2位の差は現在600万円弱、この戦いから目が離せない

 この直接対決は、今週が最後かもしれない。
 現在、賞金ランクトップの谷口と、同ランク2位の佐藤信人。2人の差額は、約600万円(海外獲得賞金を含む)だ。

 佐藤は、先週の世界ゴルフ選手権『アメックス選手権』に出場していたため、今週が 2週間ぶりの日本ツアー。
 一方、佐藤の留守の間に好成績をあげ、賞金ランクで逆転した谷口は、来週から米ツアーのQスクール受験のため渡米予定。逃げる谷口にとって、今週が正念場というわけだ。

 水曜日のこの日、正午ごろにコース入りした佐藤と、ちょうどプロアマ戦からあがってきた谷口はクラブハウス前で鉢合わせ。久々の対面に、互いに意味深な笑みを浮かべガッチリ握手だ(=写真上)。

 「顔を見たら、ますますやる気が出てきました」と谷口。
 「来週から僕も日本ツアーを休むわけだし、展開によってはこれが今年最後の試合。ここでなんとか結果を出して、あとは佐藤君の頑張り次第ということろにまではしておきたい。良い選手がたくさん出ているので、ここではそう簡単に勝てないと思うけど、僕のプライドをかけて頑張ります。明日は僕は、彼の後ろの組。彼に見えるように、派手にガッツポーズしてやろうかな」と、闘争心を隠すつもりはない。

 対する佐藤は、「僕は谷口さんと戦っているわけではなく、賞金王も、良いゴルフをした結果。残り試合で精一杯自分のゴルフをするだけです」と谷口の挑戦をやんわりと交わした。
 だが、やはりライバルの動向は気になるのだろう。先週の遠征途中。イギリスのヒースロー空港に置いてあったコンピューターで当ホームページを検索し、谷口が単独2 位に入って賞金ランクを抜かれたことはしっかり確認済みだった。「逆転されたな…とは思ってましたけどね」とニヤリ。

 今週は、この2人の戦いからも目が離せない。

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