Tournament article
カシオワールドオープン 2002
大会みどころ
賞金王争いに、賞金シード権争い…。最後の息詰まる戦いを繰り広げるにふさわしい、舞台が整いました。
グリーンキーパーほかスタッフのみなさんのご尽力により、いぶすきゴルフクラブは、今年も素晴らしい仕上がりを、見せています。この場を借りて、コース関係者のみなさまには、心からお礼を申し上げたいと思います。
今年、コースセッティングで特にこだわったのは、ラフです。
平均100ミリ前後まで成長したラフは、この時期、一見、冬枯れしているようにも見えますが、実は意外にもしっかりと根をはり、ラフに打ち込んだミスショットには、相当、厄介です。ショットに不安を持つ選手には、苦戦を強いられることになるでしょう。
そこから狙うグリーンも、この日水曜日の時点で、速さを示すスティンプメーター11.5を記録して、かなりのスピードが出ています。
しかも、開聞岳から吹き降ろす名物の山風が吹き荒れた日は、計算を誤ると、ことごとくグリーンを転がり出てしまうでしょう。
昨年は、室田選手が24アンダーの大量リードを奪いましたが、今年は、それほど、スコアが伸びないかもしれません。
そのかわり、それでゲームが混戦状態となり、ご覧になるファンのみなさまには、最終日、息詰まる戦いがお楽しみいただけるかもしれません。
今年は、3番ホールで、後方にティインググラウンドを新設し、46ヤードも距離が伸びました。
このホールはこれまで比較的易しいパー4だったのですが、今年は、スプーンや2アイアンでの安易なレイアップは許されず、風向きによっては、第2打で、4〜3アイアンを握る選手も、出てくるかもしれません。
そのほか、コースのみどころとしては、ぜひ、練習場をお勧めしたいと思います。
広々としたドライビングレンジの後方には、名物のとんこつラーメンやうどん、そばなどが並ぶギャラリープラザが併設し、選手の練習風景を見ながら、おいしい食事もお楽しみいただけます。
あいにく、現在賞金ランクトップの谷口徹選手が体調不良のため大会を欠場し、現在2位につける佐藤信人選手や4位の片山晋呉選手に、がぜん、逆転賞金王のチャンスが出てきました。
賞金シード権も、ボーダーライン上は、僅差の戦い。
逆転シード入りを狙う選手たちにも、ぜひ、ご注目ください」