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日本オープンゴルフ選手権競技 2004

通算アンダーパーの選手はわずかに4人・・・吹き荒れた強風に苦しみながらも、谷口徹が2位と2打差の通算5アンダーで首位をキープ「このくらいの差のほうが、変に守らずプレーできる」

時間を追うごとに強くなる海風。ふいの突風が、ボールを思わぬ方向へと運んでしまう。松林より上に打ったショットは、たちまち、風に持っていかれる。
ティグラウンドで感じるのと、セカンド地点、グリーン上の風が、まったく違う向きという場合もあって、選手たちのジャッジメントを狂わせる。
「良いショットはできているのに・・・。けっして、ミスじゃない。今日はついてなかった」。
後半の13番から3連続ボギー。「チャンスが来たときに頑張ればいい」と、懸命に気持ちをつなぐが、一時は6打の大量差をつけたリーダーも、海風のいたずらに翻弄された。

最初の貯金はあっという間に消えて、結局、2位と2打差。それでも、リードしたまま第3ラウンドを終えることができたのは、好材料だ。
「このくらいの差のほうが、明日の最終日も変に守らずプレーできる。と、良いように考えてやっていきます」。
2002年10月のジョージア東海クラシック以来の復活優勝は、初の公式戦制覇で飾る―。その青写真は、まだ消えていない。

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