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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2004

谷口徹が、2週連続優勝!

「今週は、泣きませんよ」と谷口は言った。先週の日本オープン。涙、涙の優勝から1週間。満面笑顔の優勝インタビューこそ、完全復活の証。
「昔のことなんか、忘れてしまいましたよ」と、とぼけたが、今週のゴルフの調子は一昨年前、賞金王を取ったときの状態にほぼ近い。
「精神面、技術面がうまくマッチングした良いラウンドだった」。
絶対的な自信が戻ると、同時に強気のコメントも戻ってきた。
この優勝で、賞金ランクトップの片山晋呉と、約1000万円差。「…まあ、こうなったら並んだも同然。抜くのも時間の問題かな、と…」。豪快に笑った。

賞金王についた2002年以降、不振が続いたことには、ずっと責任を感じていた。伊沢、片山らに真っ向勝負を挑めるような図抜けた選手の不在で、女子ツアーに押され気味だった。
だが自分の完全復活で、また頂上対決の図式を描くことができる。

朝、ロッカールームで片山に「いつでも迎え撃ちますよ」と言われた。その片山と、再び争えるチャンスが出てきた。
「そのセリフを、早く僕が言えるように。また、2人で良い時代を築いていきたい」。
再び賞金レースに名を連ねられたことが、何より嬉しいと谷口は言う。

その一方で、自身、成し遂げた今回の2週連続優勝でさえも、女子ツアーの人気にはまだまだ追いつけない、という忸怩たる思いも谷口の頭には依然としてある。
今週開催のマスターズGCレディースで宮里藍選手がツアー4勝目。

「ルーキーとしての彼女の成績は破格。話題性では、女子ツアーのほうがまだ上なんです。もっともっと、僕らの手で男子ツアーを盛り上げていかなければ…」。
それを肝に銘じる意味でも、「いまは藍ちゃんがライバル」と、谷口は言ったのだ。

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