Tournament article
カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2005
谷口徹「プライドをかけて、優勝だけ狙っていきたい」
2002年の賞金王が、このままでは終われない。
「2位では意味がない。プライドをかけて、優勝を狙っていきたい」。
そう言えるだけの条件も揃ってきた。
今年5月ごろからさらに上を目指してスイング改造に取り組んできたが、「これまで染み付いてきたタイミングだとかを、変えるのは簡単ではなかった」。
最近になって、またもとのスイングに戻して調整を続けてきた。
年間4勝を上げた2002年のことを思えば、仕上がり具合は「まだまだ、50%くらい」とはいえ「良いときのフィーリングが戻ってきた」。
好感触を、つかんでいる。
距離があり、グリーンのアンジュレーションがきついここKochi黒潮カントリークラブについて、当初は「飛ばし屋有利。僕には、不向きかな」と話していたが、68をマークして、通算8アンダーで単独首位に躍り出たこの日3日目は、「実は“3年1組”のほうが、チャンスがあるのかも」と、考え方を改めた。
谷口の言う“3年1組”とは、ロングアイアンで無理してグリーンを狙わずに、“3オン1パット”でチャンスをつかむという意味らしい。
「とにかく、コースに負けないように。自分のゴルフをしてひとつひとつ積み上げて・・・それが優勝スコアになればいい」。
2005年を、このままでは終わらせない。