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三井住友VISA太平洋マスターズ 2007

谷口徹「いまはとにかく、目の前の試合だけ」

出だしの10番で、3パット。スタート前に、練習グリーンでボールを転がしていたときは、「今日は遅いな」と感じた。そのフィーリングのままいざコースに出たら、「思いがけず速かった」。
いきなりボギースタートに暗雲垂れ込めたが、15番で1メートルのバーディチャンスを決めてからは、次第に感覚が戻ってきた。

御殿場の高速グリーンのタッチもよみがえり、18番では6メートル。2番では7メートルの長いチャンスを決めるなど、6つのバーディを積み上げた。

豪州からの招待選手のオギルビーや、アダム・スコットを見るにつけ、「自分もあと20ヤード飛んだら、アメリカに行っても面白いプレーができるのに」との無念がよぎる。
その対策として、このオフにはシャフトをいまの44・5インチから、もう少し長くしてみようか・・・。
今週月曜日にクラブ契約を結んだばかりのヤマハ社にオーダーするプランも片隅に描きながら、いまはとにかくありったけの力を出し切ることで頭が一杯。

名物の18番パー5はティショットをラフにいれ、「初日からギャンブルはできない」と、手堅く刻んでバーディを奪うなど、攻守メリハリの効いたゴルフで首位タイスタート。

片山晋呉との賞金レースもいまがピークだ。
2002年以来、自身2度目の賞金王にむけ正念場を迎えるが、「それも相手がいることだからね。いまはとにかく、目の前の試合だけ」と、邪念はない。

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