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フジサンケイクラシック 2008

谷口徹「僕は飛距離以外で勝負です」

この2日間、16歳と同組ラウンドに、ホールアウト後はため息混じりにつぶやいた。「はあ、もうしんどかったです」。

石川遼と初の直接対決は、初日は石川が70、谷口は71。
1打差で負けて、気合いが入った。

前半こそ伸び悩んだが、後半からいよいよ賞金王の本領発揮だ。
4バーディで、通算1アンダーの石川を3打差で突き放し「面目を守りました。もうちょっとで負けそうになったけど」と、苦笑した。

それでもこの日の石川について、「出だし最悪なスタートだったけど、きちんと挽回してズルズルと行かないところが凄い」。
ひとまず勝負に勝った安堵も手伝って、「プロの自覚もあるし、良い選手ですね」と、初めて間近にした石川のプレーをベタ褒めした。

また先週、ツアー初優勝をあげた甲斐慎太郎とも今回が初ラウンドだったが、「良い選手がいるもんだな、と」。
真剣勝負を繰り広げながら、他の選手を観察する余裕も見せて「若い子がどんどん出てきている。その中でやれるのはとても楽しい」と、目を細めた40歳。
「でも、負けてるのは飛距離だけ。僕はそれ以外で勝負する」と、あくまでもライバル心むき出しだった。

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