記事

ゴルフ日本シリーズJTカップ 2004

賞金レースの行方

体調不良を訴える片山は連日、注射、点滴…ありとあらゆる治療を駆使して「明日もなんとか歩ければいい」
賞金王争いは、現在賞金ランク1位の片山が、この日1イーグル4バーディ、1ボギーの65。ベストスコアでまわって通算1アンダー15位タイまで順位をあげ、同ランク2位の谷口徹が、通算2アンダー14位と低迷したままであることから、ほぼ決着がついた、と言ってよさそうだ。

谷口の逆転賞金王の条件は、谷口が今大会で優勝し、かつ片山が単独2位タイ以下に終わることだった。
また、賞金ランク4位のY・E・ヤンが逆転キングの座につくには、ヤンが優勝し、かつ片山が23位以下で終わることだった。
ヤンは、「片山さんが、23位以下になることはもう絶対にないから」と言って、来年の全英オープンの出場資格が得られる賞金ランク2位入賞へ、目標を切り替えて最終日にのぞむ。

谷口は、この日9番ホールで手前4メートルのバーディパットを打つ前に姿を見つけた青木功に、「良いところを見せよう」と、このチャンスをねじこんだ。

その直後のハーフターンでは、テレビ解説中の青木から逆に「もっともっと、魅せるプレーをしろよ」とのゲキも受けた。

最終日も、日本人男子として初の殿堂入りを果たした偉人からの言葉を、むげにできるわけがない。
「…まだ1日ある。最後まで諦めずに頑張りたい」。
東京よみうりに駆けつけてくれるギャラリーに報いるためにも、白熱したプレーで、今年シーズン最後の1日を精一杯、盛り上げるつもりだ。
  • 賞金ランク2位の谷口は、「明日も最後まで諦めず、ギャラリーのみなさんにもっと良いところを見せたいと思います」
  • 賞金ランク4位のヤンは、「谷口さんとの2位争いに賭けます」

関連記事